端渓太史硯
太史硯の実寸:横12.2cm たて20.2cm 高さ6.8cm
¥175,000
太史硯(たいしけん)は中国の硯の形式の一つ。
宋代から見られるようになった硯式。
「太史」とは古代中国の官職の一つ。
歴史を修め、宮廷内の記録を司る職を指し、学識の高い文人官僚を表す文人の象徴的名称です。
長方形をしており、左右に高い脚を設け手前が空処と成っているのが特徴です。これは背面に四本の指を挿し入れて親指で硯を押さえて持ち安全に移動する用が工夫されています。
この事から、別称で「挿手硯」(そうしゅけん)と呼ぶ事も有ります。
全体を上質の端渓硯を語る特徴の一つである「馬肝色(ばかんしょく)が呈しています。
馬肝色は文字の通り、牛の肝臓(レバー)のような色を云い深みのある赤紫色が特色です。
硯の上下に紫檀の台と蓋が添えられています。
この作品は「太史硯」の特徴を如何なく発揮しています。