陶工と窯 
7月3日(月) 雨の上がりに寒風大窯窯場敷地内に植えているねむの木の白とピンクの花を見つめている陶岳先生の近影です。自然と共に生き、自然の力に感動しながら作陶生活を続けています。
 7月3日、陶岳先生のお宅でお話をしていました。しばらくして、このたび約束の年季の修行を終えて独立した松井さんが、これから作陶していく窯についてのご意見を伺う為に、設計図を持参されました。 かつて、師匠と弟子の関係の頃には、松井さんに厳しく接する場面に遭遇したこともありました。
しかし、この日は全く違っていました。独立して陶岳先生の元を卒業した人とは、相手を尊重して陶工と陶工としてお話になっているのです。森陶岳先生の大きさに深く感動しました。
 傍でお二人のお話を拝聴していました。陶岳先生は「まず、自分が造りたいものをはっきりさせることです。それからそれを造る為にはどのような窯が必要かを考えるのだよ。」と語りました。
陶工・森陶岳には大窯が必要なのです。相生大窯、寒風大窯、そして寒風新大窯。それは森陶岳自身がドンドン進化しているからです。寒風新大窯は後2ヶ月で完成します。その新大窯でどんなものを産み出すのかワクワクします。