日本の美 雅(みやび)
日本文化は中心に皇室に発する王朝文化が在ります。武家から一般の民に至るまで、人はその世界に憧れて来ました。幼い子供に語るお話も一寸法師の説話のようにサクセスストリーは、主人公が最後には京の都に上り、貴族の仲間入りを果して目出度しとします。
絵画も工芸も優れた芸術が、雲上人の世界への憧憬から生まれました。そこには格の高いもの、調子の豊かなものが絶対の条件と成ります。格調が問われます。みやびは宮の美、京都は千年の都です。そこでは時代を彩る素晴らしい作品が生まれ、人の心を魅了します。
近藤悠三 三友(松竹梅)赤地金彩茶碗
野々村仁清 海老赤絵蛤香合
尾形乾山 女郎花(おみなえし)色紙皿