ジェフ・シャピロさんが森陶岳先生を訪問
2006年1月11日にニューヨークの郊外に登り窯を築き、焼締め陶器を制作しているジェフ・シャピロさんが森陶岳先生を訪問しました。
ニューヨークのセラミック・アーチストと日本の陶工はやきもの談義を楽しく語り合いました。

ジェフ「僕はニュー・ヨークの郊外で野生の鹿がいるような場所で焼締めの陶器を制作しています。
     備前焼と良く似た土がたくさん在ります。フランスの焼物の土が最近では注目されて来ていま
     す。オーストラリアでも良い陶土が存在していて、かつて河井寛次郎先生も現地に京都と同じ
     窯を築いて仕事をしていたそうです。」

陶岳 「地球全体が花崗岩で覆われていて、それが長い年月で土に成った事を考えると世界中に焼
     物に成る土が在る事は当然の事です。」
ジェフ「世界中のセラミック・アーチストはこれから様々な土を使って作品を発表してくると思います。」
陶岳 「それは楽しみですね。我々、陶工はその造る物が人様の生活のお役に立てると云う事が重要
    です。古い良いものは、長い間に亘って人様のお役に立つ事が出来て、現在まで大切にして頂
    いて来たのです。良い土かどうかより、人様のお役に立てる焼物が出来る土かどうかが大切な
    事です。」
ジェフ「素晴らしい。日本に来て陶岳先生にお会いすることが出来て良かった。とても嬉しく思います。」